
ギターを始めたばかりの人が必ずと言っていいほどぶつかるのが「Fコード」。
人差し指で全ての弦を押さえる「バレーコード(セーハ)」が特徴的なコードですが、音が綺麗に鳴らずに挫折してしまう人が多いです。
ですが、Fコードの代わりに、Fコードっぽい響きが出せる、パワーコード、FM7、F簡易版などの「代用コード」を利用すれば、ほとんどの曲を止まらずに弾くことができます。
Fコードを置き換えるだけのお手軽さですので、今回はその代用コードを紹介していきたいと思います。
ぜひ最後まで読んでいただき、試してみていただけたらと思います!
ギター初心者がFコードで挫折する理由と克服のポイント

最初になぜFコードが難しいのか、という点ですが、
- 人差し指で全弦を押さえるバレーコード(セーハコード)である
- 力の加え方や角度などのコツが必要
- 意外と握力を使う
などなど、他のコードとは押さえ方もコツも違って、綺麗な音が鳴りにくいことが挙げられます。
「初心者の壁」と言われるのには、こう言った理由があります。
Fコードが弾けない時に使える代用コード5選
そんなFコードが弾けなくても、この代用コードがあれば大丈夫!
と言うことで、初心者でも押さえやすく、響きも自然で曲に馴染む代用コードを紹介していきます。
まずは5つの代用コードを比較表でまとめましたので、ざっくり見てみていただけたらと思います。
| 代用コード | 難易度 | 響きの特徴 | 曲との相性 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| Fパワーコード(3本指) | ★☆☆☆ | 力強く厚みのある響き | ロック・ポップス | ◎ |
| FM7(Fmaj7) | ★☆☆☆ | 明るくお洒落な響き | バラード・ポップス | ◎ |
| Dm7 | ★★☆☆ | 少し切ない響き | しっとり系 | △ |
| Fadd9 | ★★★☆ | 爽やかな響き | おしゃれ系 | △ |
| F(簡易版) | ★★★☆ | 柔らかくFに近い響き | 全ジャンル | ◎ |
1.F(パワーコード)


使う指:人差し指、薬指、小指
音の響き:力強く厚みのある響き
難易度:★☆☆☆
曲との相性:ロック・ポップス等
まずはこちらのパワーコード。
「6弦1F、5弦3F、4弦3F」の3音だけを鳴らすシンプルなコードです。
初心者にとって押さえるのが比較的簡単なのがこのパワーコードですが、個人的には代用コードの中では、もうこれが一番楽で自然に曲に馴染むんじゃないかと思います。
シンプルなので、ロックやポップスを邪魔せず、馴染むような代用コードです。
3弦より下の弦は弾きませんので、人差し指で軽く触れてミュートすると綺麗に鳴ります。
2.FM7(Fmaj7)


使う指:人差し指、中指、薬指
音の響き:明るくどこかお洒落な響き
難易度:★☆☆☆
曲との相性:バラード・ポップス等
2つ目はFM7(Fメジャーセブンス)コードですが、こちらは1弦を開放にするだけで、セーハが不要なコードです。
「4弦3F、3弦2F、2弦1F、1弦0F」の4音を鳴らします。
Cコードと指の配置が似ていて、開放にした1弦がどこかお洒落なコードですが、この開放1弦が曲の雰囲気に合わないこともあります。
ですので、最悪1弦の音は綺麗にならなくても問題ないので、気軽に置き換えて欲しい代用コードです。
中指と薬指は指先を立てて、他の弦に触れないように意識しましょう。
3.Dm7


使う指:人差し指、中指
音の響き:少し切ない響き
難易度:★★☆☆
曲との相性:バラード等しっとり系
3つ目はDm7(Dマイナーセブンス)コードです。
「4弦0F、3弦2F、2弦1F、1弦1F」の4音を鳴らします。
2本の指で抑えられるコードですが、人差し指で1、2弦を抑えなければいけませんので、少しクセがあるかもしれません。
Dのルート音が曲の雰囲気を変えてしまうことがあるので注意。
中指は軽く立て、2弦に触れないように意識しましょう。
4.Fadd9


使う指:人差し指、中指、薬指、小指
音の響き:爽やかな響き
難易度:★★★☆
曲との相性:ポップス、オルタナティブ等お洒落系
4つ目はFadd9(Fアドナイン)コードです。
「4弦3F、3弦2F、2弦1F、1弦3F」の4音を鳴らします。
こちらは爽やかでお洒落な響きがするコードですが、小指を使うコードなので少し難易度は高めです。
加えて、この小指で押さえる1弦3フレットの音が馴染みづらい曲もありますので、練習の優先度は低めです。
練習する際は、1弦3フレットを押さえる小指は無理に立てる必要もなく、軽く寝ていても問題ありません。
5.F(簡易版)


使う指:人差し指、中指、薬指
音の響き:柔らかい響き
難易度:★★★☆
曲との相性:全ジャンル
最後は番外編的なコードですが、簡易版のFコードの紹介です。
「4弦3F、3弦2F、2弦1F、1弦1F」の4音を鳴らします。
3つ目に紹介したDm7と同じように、人差し指で1、2弦を押さえるわけですが、薬指でFのルート音を押さえるので、よりFコードらしい響きがします。
全ての弦をセーハするのは難しいですが、小指も使わないコードですので、ぜひお試しください。
代用コードを使うメリット
Fの代用コードとして様々なコードを紹介してきましたが、代用コードには以下のようなメリットもあります。
- 挫折を防げる
- モチベーションの維持
- 耳を育てられる
詳しく紹介していきましょう。
挫折を防げる
大前提として、Fコードがちゃんと鳴るようであればそれで良いのですが、なかなか綺麗な音が出ない、と思って挫折してしまう人も多いですよね。
出来ないから諦めてしまうのではなく、こちらの代用コードに置き換えてもらうだけで曲が弾けるので、挫折防止になります。
モチベーションの維持
出来ないことに直面すると、練習も辛くなってしまいますが、出来る手段があるだけでモチベーションは全然違うと思います。
まずは弾ける代用コードからで良いので、Fコードと並行して練習して、試していただきたいと思います。
耳を育てられる
代用コードはそれぞれ若干響きが違いますので、使っていると何となく曲の聞こえ方が違うなと思う瞬間があるかと思います。
細かなニュアンスの違いにも触れられて、これはこれで練習になったりしますので、耳の練習にも繋がります。
代用コードの注意点
代用コードを使うことには多くのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。
それは、「完全な置き換えにはならない」という点で、大きく以下の通りです。
- 若干響きが異なる
- 音が細い(ボリュームが小さい)
若干響きが異なる
先程から少し触れていますが、代用コードはそれぞれ若干響きが異なります。
本当はFコードが一番合う曲であるのに、この異なる響きが曲の雰囲気を壊してしまう、という事もあります。
だからこそ、その曲に一番合う代用コードは何かな、と色々と当てはめながら耳で確かめてみていただけたらと思います。
音が細い(ボリュームが小さい)
通常のFコードは、1〜6弦まで全て鳴らしますが、代用コードは3本か4本の弦しか鳴らしません。
当然、音の数が多いほど、コードはふくよかに太く聞こえるので、代用コードは比較的音が細く、ボリュームが小さくなりがちです。
こちらを理解した上で、代用コードを使ってみていただけたらと思います。
練習ステップ
色々な代用コードを紹介しましたが、結局どれから練習したらいいの?という方に向けて、汎用性の高いコードと練習ステップを紹介したいと思います。
ステップは以下の通り。
- まずはFのパワーコードに置き換えてみる
- FM7を練習する
- F(簡易版)を練習する
- その他のコードを練習する
- Fコード自体の練習もしてみる
1.まずはFのパワーコードに置き換えてみる
Fのパワーコードは初心者でも押さえやすく、Fコードと同じ構成音である「F、Cの音」しか鳴らさないため、響きがシンプルで曲のニュアンスを変えにくい代用コードです。
パワーコードと言うと通常は人差し指と薬指の2音だけかと思いますが、可能であれば小指も入れて、3音で鳴らせたらベストです。
でも難しかったらまずは2音だけでも問題ありません。
2.FM7を練習する
次はFM7ですが、こちらもほぼFコードと同じ構成音のため、曲のニュアンスは変えにくい上、小指を使わない弾きやすいコードかと思います。
1弦の解放弦(Eの音)がFの構成音である「F、A、Cの音」には無い音で、これが良くも悪くも曲に影響するため、いっそ鳴らさないのも一つの手です。
曲に合わせてみながら調整してみていただけたらと思います。
3.F(簡易版)を練習する
FM7の延長で、人差し指で1、2弦を鳴らすコードですが、Fの代用としてはこれが一番合うと思います。
と言うのは、こちらもFの構成音である「F、A、Cの音」しか鳴らさず、さらにパワーコードと違って、4つの弦を鳴らすため、よりふくよかでFに近い音がするコードになっています。
少し難しいかもしれませんが、万能的に使えるコードですので、ぜひチャレンジしてみていただけたらと思います。
4.その他のコードを練習する
残りはDm7とFadd9の2つのコードですが、こちらは少し曲のニュアンスを変えやすいコードですので、練習の優先度は低めと思っていただいていいかと思います。
とは言え、1〜3は難しいけどこのどちらかが弾きやすいと言う方は、積極的に練習していっていただいても問題ありません。
また、曲のニュアンスが変わることは、必ずしも悪いことではなく、むしろ聴きごたえのある変化をつけられることもありますので、余裕があれば練習して、Fコードに置き換えてみていただけたらと思います。
5.Fコード自体の練習もしてみる
最終的にはFコードを置き換える必要が無いように、F自体の練習も進めていただきたいと思います。
難しいかもしれませんが、色々なコードを弾くことが練習になり、Fコード攻略に繋がることもあります。
遠回りこそ近道となり得ますので、こちらもぜひ諦めずに練習していきましょう!
Fコードの練習方法については、こちらの記事でも紹介していますので、ぜひ参考にチャレンジしてみましょう!
よくある質問(FAQ)
最後に、細かな疑問・質問にお答えしていきたいと思います。
Q.Fコードはどれくらい練習すれば弾けるようになりますか?
A.人によりますが慣れるまでは1〜3ヶ月は見ておきましょう。
本当に人によるのですが、長い人は1年くらいかけてやっと曲の中で使えるようになるというお話も聞きます。
1〜3ヶ月で弾けるようになれば十分早い方ですが、出来なくても当たり前ですので、気長にやっていきましょう。
Q.代用コードだけ練習しても大丈夫ですか?
A.大丈夫です!
まずは代用コードだけで僕はいいと思います。
曲を弾けるようになるとギターはもっと楽しくなりますし、楽しさ優先で全く問題ありません。
でもFコードなどのバレーコードが弾けると、曲のバリエーションも増えるのは確かですので、少しずつチャレンジしてみてもらえたら嬉しいです。
Q.パワーコードはアコギでも使えますか?
A .問題なく使えます。
アコギだと映えないんじゃないか、邪道なんじゃないか、ということもなく、パワーコードはパワーコードです。
アコギだと響かないということもないので、気にせず使っていただいて全く問題ありません。
Q.結局どの代用コードが一番おすすめですか?
A.まずはFパワーコード(3本指)がおすすめです。
初心者でも押さえやすく、Fコードの構成音のみ鳴らしますので、曲の雰囲気が変わりにくいです。
その他に質問などあれば、ぜひお寄せください!
まとめ
今回はFコードが弾けない時の代用コードを紹介させていただきました。
初心者が最初にぶつかる「Fコードの壁」はパワーコードやFM7など、色々なコードに置き換えることで、乗り越えることができます。
代用コードを使いながら曲を楽しみ、少しずつFコードにもチャレンジしてみていただけたらと思いますが、まずは今回紹介した代用コードの中から、1つ選んで実践してみていただけたらと思います!
その他、初心者の方に向けた記事がありますので、以下もぜひご参考ください!
ギター初心者が最初に覚えるべきコード一覧とコツはこちらから↓
ギターのチューニングのコツはこちらから↓
Youtubeで弾いてみた動画を公開しています。
こちらもぜひ見にきていただけたら嬉しいです!
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!
楽しいギターライフをお過ごしください!



