最近どんどん蒸し暑くなってきましたね。
湿度が高いとムワッとして息もしづらく、体もベタついて嫌ですよね。
さて、そんな湿度で気になることがありました。
この間仕事で車移動してる時に聴いていたラジオで、パーソナリティの方が
「私の実家の方では湿度が100%になって、計測器がうまく表示されてなかったんですよ〜」
なんて言っていました。
その時ふと思いました。
湿度100%ってどんな状態なんだ…?
まさか水中ではないだろうし…
そもそも湿度ってなんなの?
今日はそんな疑問を調べてみたので、ざっくりご紹介します。
そもそも湿度とは
湿度とは大気中に含まれる水蒸気の量を、比率として表した数値のことを言います。
…何を当たり前のことを言っているんだという感じですよね。
でも何となく理解するうえで大事なのが、あくまでも水蒸気の量というところです。
では湿度がどういう風に決まっているかというと、これには飽和水蒸気量が関係しています。
中学校の理科で聞いたことあるようなこの言葉、これは『1㎥の空気中に含めることができる水蒸気の量』のことを言います。何にでも限界があるのは当たり前のことで、
例えば水に塩を入れて塩水を作るとき、どんなに混ぜたり砕いたりしても、塩が溶ける限界値(飽和量)は決まっているため、 そのうち固形の塩が溶け切らずに残ってしまうでしょう。(こんな実験を学生時代にやった気がします。)
これと同じで、空気に溶けることのできる水蒸気の量も決まっています。
そしてその水蒸気は通常目に見えません。無色透明で形もありません。
したがって、塩水に溶け切らなかった塩が目視できる状態が100%と考えると、湿度100%とは、空気に溶け切らなくなった水蒸気が目に見える状態と言えます。
結露
そうは言ってもあまりピンときませんよね。なので付け足していきます。
皆さんは結露という現象をご存知ですか?身近なところでいうと、暑い日に冷えた飲み物をグラスに入れて飲んでいたら、次第にグラスが汗をかき始めて水滴で濡れる、という現象です。
これは、飽和水蒸気量が気温によって変化するために起きている現象です。
実は気温が高いほど空気に溶ける水蒸気の量が増え、少ないほどその量が減ります。
グラスに冷たい飲み物が入っていると、その周りは大気中より気温が低くなるので、飽和水蒸気量が少なくなり、目に見える水となってグラスの周りに現れてきます。
それを踏まえると、湿度が100%になった為、溶け切れずに水蒸気が水滴となって現れてくる場所が、湿度100%の場所です。
水中?
湿度100%って水中じゃないの?という疑問ですが、
繰り返すと、湿度とは大気中に含まれる水蒸気の量を、比率として表した数値のことのことを言います。
そもそも水中は大気中ではありませんので、湿度という概念が無いことになります。
では湿度100%の状態を詳しい例に挙げてみましょう。
その前に一応補足として言っておくと、湿度100%とはかなり珍しい状態です。ですので、限りなくそれに近い状態を紹介します。
まず一つ目、お風呂場の中。
お風呂場の中は湿度が100%に近い状態です。根拠としては、溶け切らなくなった水蒸気が、壁や天井の周りに結露して、水滴となって姿を表しているからです。
そして2つ目、霧の中。
これも水蒸気がもう白く目に見える状態になっていますよね。その中に限っては湿度100%と言えるかもしれません。
あと雨の日は湿度100%という話も耳にします。
雨は大気中の溶け切らなくなった水蒸気が、周辺の塵などに結露して降ってくるというメカニズムのため、上空に限っては100%のようですが、地上では土砂降りで90%程のようです。
以上調べてみた内容を自分なりにかみ砕いてまとめた結果でした。ちなみに湿度が高いと洗濯物が乾かないのは、洗濯物に含まれている水分が蒸発して水蒸気になる余裕がないほど、空気中に水蒸気が溶けているからのようです。
そう考えると確かに乾かないよなーと思う次第です。
新聞などを引いておくと、新聞が水蒸気を吸って湿度が少し下がるみたいなので、試してみてはいかがでしょう?